Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II AF-S 70-200/2.8G ED VR IIおすすめ度:
総合的にはコストパフォーマンス高し
2世代前のAi AF-SズームニッコールED80-200mm F2.8D(IF)を10年間使用していましたが、
ナノクリスタルコートに代表される最新技術を駆使したレンズを体験したくて、遂に買い替えました。
入手後、早速D700を用いて試し撮りしてみましたが、結果は期待を裏切らないものでした。
先ず気付いたのは、周辺光量の低下が大幅に低減されていること。
愛用していた旧型では、晴天の青空を背景にするとf/4.5以上に絞らないと画面周囲がかなり暗くなりましたが、
このレンズでは更に絞りを開けても目立ちません。
また、シャープネスやコントラストの高さは昔から言われているニッコールの美点の一つだと思いますが、
今まで以上に鮮やかでメリハリのある写真が撮れるようになったと思います。
ちょっと表現しづらいんですが、主に撮影している鉄道の場合、日光で輝く車体の塗装面の艶や金属の質感、
また背景の木々なども、今まで以上に活き活きと写し取ることが出来ます。
直線的な構築物が多い鉄道写真で、気にせざるを得ない歪曲収差も、非常に少ない部類です。
一方操作性で気に入ったのは、用途が今一つわからなかった鏡筒先端の「AFホールドボタン」が廃止された一方、
従来のM/Aモードに加えA/Mモードが加わった点。前者では手動でのピントリング操作が優先となりますが、
A/MモードではコンティニュアスAF時にレリーズ半押しなどの場合、ピントリングを操作してもAFが優先しピンぼけとなりません。
これならレンズを保持しているときに、不意にピントリングを回してしまう惧れが解消できそうです。
この焦点距離を多用する方であれば、ジャンルを問わず対価以上の働きをしてくれるはずですし、
欠点らしいところは殆ど見当たらないので、一旦手に入れれば向こう10年間は安泰だと思いますので
長い目で見ればコストパフォーマンスも十分だと言え、お奨めできます。
性能・機能とも申し分なく、ユーザーのやる気を駆り立ててくれるレンズであると思います。
買い換えの価値有り
とてもシャープな写りでファインダーを覗いただけでも旧レンズとの差が判るくらいです。
レンズフードもリニューアルされていますが旧型と比べると浅いデザインです。
旧レンズフードは取り付け不可能で、互換性がありませんでした。
フォーカスリングの前部の直径が大きくて指が引っ掛かり易いのでマニュアルフォーカス時の操作性も良いと思います。D3Sに取り付けた際のホールディングバランスも良好です。
テレコンバーターTC-20EIIIを合わせて携行すると、140-400mm F5.6の超望遠ズームとして使えるので便利です。
旧型はFXサイズのボディに使うと開放絞りで撮影した場合の周辺光量落ちが目立つので不満でしたが、このレンズでは改善されていて満足しております。
FXニコンをメインに使うなら買い替える価値は大きいと思います。
VR(手ブレ補正)の効果も格段に性能が良くなりました。
販売価格が高価なので購入を躊躇しましたが、使えば使うほどこのレンズの性能の良さに惚れ込んでしまいました。
買って損はさせない納得の望遠ズームレンズです。
待望のナノクリ大三元・望遠ズーム。
D3発売時にはリニューアルされておらず、文字通り満を持しての登場。
描写は期待通り、素晴らしくシャープ。
ナノクリスタルコーティングの評価を不動のものにした高い逆光耐性は、
シャッターチャンスをさらに広げてくれます。
前モデルで見られたFXにおける周辺画質の低下も大きく改善されており、
まさにナノクリ大三元の最後を締める長兄的な存在。
今後、末永くNikonを代表するレンズとなることでしょう。
D3,D3S、あるいはD700等をお持ちであれば、ぜひとも押さえておきたい逸品です。
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