シグマ 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO ペンタックス用おすすめ度:
近接撮影が楽しめる大口径広角レンズ
F1.8の明るさで最短撮影距離は18cm、最大撮影倍率1:2.7を実現した大口径広角レンズ。周辺光量が多く、非球面レンズの採用により、諸収差を良好に補正した性能の高いレンズ。デジタル一眼レフカメラにも最適。
最大撮影倍率1:2.7を実現
最短撮影距離18cm、最大撮影倍率1:2.7を実現した。フローティングフォーカスの採用により、撮影距離による収差変動を抑え、無限遠から18cmまで高性能を発揮する。撮影倍率1:2.7と画角84.1°を活かすことにより、主題となる被写体ばかりではなく、周りの環境を同時に写しこむことも可能。
周辺光量の多い、大口径広角レンズ
ビネッティング(口径蝕)が少なく、周辺光量は十分。大口径F1.8を活かして、広角レンズでも被写界深度が浅い、遠近感を強調するバックのボケが得られる。デジタル一眼にも対応したDGレンズ。
操作性を考慮
DF(デュアルフォーカス)システムを採用し、AF時にフォーカスリングが回転せず、ホールディング性は良好。 また、フォーカスリングの幅を広くし、MF時の操作性も考慮している。フロント部が回転しないので、遮光性に優れた花形フードの装着も可能。
非球面レンズの採用
非球面レンズを効果的に採用することにより、ディストーションをはじめ球面収差、非点収差を良好に補正している。非球面レンズの採用は光学性能を高めると同時にコンパクト化に貢献している。
APSサイズのデジタル一眼用では「king of 常用レンズ」と言えるかも
撮像素子がAPSサイズのデジタル一眼で使用した場合 約38mm相当の単焦点レンズになる。
またマクロと名前が付いてるだけあって、驚くほど被写体に寄れる(小さな物が大きく撮れる)。
最短撮影距離は18cmとなっているが、これはフィルム面(撮像素子面)からの距離なので実際は被写体がレンズフードに入るくらいまでピントが合う。
○最短撮影距離が極めて短い。
○純正レンズ(EF24mmf2.8)より歪みが少ない。
○レンズが明るい
×大きくて重い。
×AFの作動音が大きくしかも遅い。
一般的なズームレンズではレンズのF値が大きく暗いので望遠以外では背景がボケにくく、コンパクトデジタルカメラの写りと大差ない写真しか撮れないが、このレンズは大口径(明るい)レンズなので、絞りを開けて撮影すれば広角でありながら背景をぼかした(被写体が浮かび上がるような)写真が撮れる。
広角レンズでここまで被写体に近づいて撮影できるレンズは他にないので選択の余地無し。
単焦点レンズはズームレンズと異なり画角で迷うこともないし、潔いところがいいと思う。
個人的に常用しています。 お勧めです。
マクロ+標準単焦点。けっこう楽しいレンズ
フォーサーズマウントの標準単焦点は2007年現在、パナソニック(ライカ)の25mm/1.4と、シグマの30mm/1.4と、シグマの24mm/1.8があります。その3本を迷ったあげく、このレンズ(シグマの24mm/1.8)を選びました。
理由は、値段や画角もあるけど、なによりマクロレンズ代わりに使えること。(35mm換算で0.74倍まで撮れる) これが思いのほか、便利! 普通にスナップ写真をバシャバシャ撮りながら、野に咲く花もレンズを変えずにマクロ撮り。本気でマクロをやりたい日にはオリンパスZDの35mm/3.5とか50mm/2.0とかを持っていくけど、お散歩がてらに花を撮る程度ならこのレンズで十分かなー。
欠点は、このレンズってけっこうデカいこと。元々がシグマの銀塩レンズ流用なので、ZDの35mm/3.5とか50mm/2.0とかを使い慣れていると、異様にデカく感じてしまう。
もう一つは、逆光に弱いこと。逆光だと最低でも1段くらいは絞る必要がある。それからAFがのろい。
マクロ代わりに使えると言ってもワーキングディスタンスがほとんどないので、マクロレンズとしてはちょっと使いにくい。
ただしそれでも、換算0.74倍まで撮れるF1.8という大口径の標準単焦点というのはなかなか楽しい。花を接写しながら背景も大きく取り込む、という撮り方は(中望遠のマクロじゃなくて)標準の画角を持つこのレンズでしかできないし。オリンパスに良いレンズが多い為に、シグマのこのレンズが相対的に悪く見えてしまうかもしれないけど、これはこれで良いレンズだと思う。
(ただしこのレンズ、製品によるAF精度のバラツキが相当あるらしい。私の場合は大丈夫だったが、ダメな場合はメーカー保証で対応することになるでしょう。だから保証期限が切れた中古ではなく、新品を買った方がいい)
一粒で二度おいしいレンズ
このレンズは1.8と明るい描写によって二つの個性が楽しめるレンズです。
まず開放周辺はどこかソフトでぼけ味も良好。ポートレートレンズ的なテイストを楽しめます。
しかしながら、12段絞ることで描写はがらりと変わり、その広角域の焦点距離からパンフォーカスによる端正なスナップレンズへとも変貌を遂げます。
また、シグマの広角レンズの特性としてマクロにも優れているのですが、このレンズもそれから漏れることなく、なかなかの近接倍率を誇ります。その場合の描写はやや柔らかいもので、絞りは被写界深度のわずかなコントロールのみに有効でそのソフトな感じ残りそれも一つの個性でしょう。
ズームそして、明るさの抑えた端正な同焦点域レンズを持っているのに、本当に必要なのかと明るいレンズに手を伸ばすたびに自問しますが、明るさという一種の限界状況へ挑戦している光学設計者の思考を写真を通して感じたく、買ってしまいます。そういった目的からはこのレンズは確かな個性と意思を感じるので好きなレンズといえます。
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