OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8おすすめ度:
◆スナップ撮影に最適な、使いやすい焦点距離の広角パンケーキレンズ。◆カメラに取り付けた状態でもコンパクトに持ち歩け、マイクロフォーサーズのパフォーマンスを最大限に引き出します。◆デジタル専用設計だから、描写性能もクリアで高品位です。 /
デザインと性能がそこそこ高いレンズ
強度を確保しているのなら、軽量化の為の樹脂化は寧ろ歓迎します。
自動車のインテークマニホールドでさえも樹脂化(尤もグラスファイバが30%程度混入)されてる時代ですから、カメラのレンズの外装に
使われても、何の不思議もありません。
兎角、パナの20mm F1.7と比較されますが、確かに高次元での画質はパナの勝ちかも知れません。ただ一般ユーザーの目には
然程差は無く、誰が見ても判るデザイン性とコンパクト性においては、このレンズに分があるように思います。
単焦点のレンズは初めてですが、写真を撮る楽しさをズームレンズとは違った角度から教えてくれました。
またやっぱりどんなカメラ+レンズでも持ち出してなんぼの世界ですから、そう言った意味でも高い機動性もあります。
そうそう、パナの20mm F1.7に比べて近接撮影もこのレンズが有利だと思います。
カタログ上は共に0.2mなのですが、同じカメラ(E-PL1)に装着して比べたら、このレンズの方が寄れました。
お値段も少々高めですが、概して満足の出来るレンズだと思います。
携帯時の標準?
E-P1にほぼ付けっぱなしです。
専用のフードが、社外品しかないのが、チョット残念です。
使いこなしで
中心部の描画は、絞り開放からかなり良好です。
対して周辺部は、「単焦点レンズにしては」正直物足りないものがあります。
よく比較されるパナソニックの20mmF1.7と比較すると、中心部の描画はパナの方が優秀です。周辺部は実質大差がないと思いますが気持ちパナ有利かと。また、絞り開放においての周辺減光はパナの方が目立ちます。
パナとの使い分けとしては、オリが絞り開放から実力を発揮するタイプで、パナは中心部は絞り開放から優秀ですが、画面全体で満足しようと思えば、F2.8以上に絞りたくなります。まぁ、画質に関しては全体としてパナ有利と言え、扱い易さではオリと感じます。
絞り開放から良い描画を見せてくれ、画面全体ではF4.0からF5.6の辺りが一番美味しい感じです。
このレンズの特徴は、換算34mmの画角にあります。一番面白い画角とされる36mmに近く、かつそれよりも数歩近付きたくなるこの画角は、開放f2.8の明るさと相まって良いボケ味を生み出すのに一役買ってくれていて、使い始めると、とても面白いです。また、絞り開放でも安心して使えるので、後からトリミング等の加工をしなくて済む事が多いです。
使い方としては、ただぼんやりと風景を撮る感じよりは、主題を決めて撮るスナップ的な使い方が合っていると思います。
パナが優秀と評判なので影が薄くなってしまっていますが、扱い易く、意外と隠れた良い品だと思います。
「単焦点レンズ」と捉えると、お値段を加味しても★4つですが、携行性まで考慮したパンケーキスタイルとして考えて、甘めに★5つにします。
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