Nikon AI マイクロ 55 F2.8 S MC55 2.8おすすめ度:
風景・スナップなどの一般撮影にも便利なマイクロレンズ
設計の基準撮影倍率を無限遠とした変形ガウスタイプの光学系に近距離補正方式を採用したので、無限遠から撮影倍率1/2倍の近接撮影まで、開放から良好な描写性能を発揮。 F値が2.8と明るいのでファインダー像も見やすく、ピント合わせが容易。レンズ表面にはコーティングが効果的に施され、ゴーストやフレアーも効果的に防止され、色再現に優れたコントラストの良い画質が得られる。 小型で携帯性にも優れ、接写、複写に最適なレンズ。風景やスナップ撮影などの一般撮影にも使用できる。 接写リングPK-13やテレコンバータTC-201を装着すれば、等倍までの近接撮影が可能。
花の撮影には手軽なこれに限る
山野草の花の撮影には、やはりマイクロレンズが良い。
花に接近できるは勿論、シャープに拡大して撮る事が出来る。
解像力は申分なく、明るくしかも軽いので愛用している。
特に春先は百花繚乱、毎日楽しい撮影がうれしい。
最高の道具!
1980年2月の発売直後に1本購入し,それ以来28年間にわたって公私にわたり合計14本を使いました.現在も9本が手元にあります.性能自体には何も言うことはありませんし,もはや本レンズの描写が私の中での基準になっています.ただ本レンズを28年間使用した経験に基づき,本レンズの数少ない弱点を指摘します.ご参考まで.
●絞り羽根(ダイヤフラム)の作動不良[28年間で手持ちレンズ3本+知人のレンズ1本の計4本で発生]
<症状>: 7枚の絞り羽根のうちの1枚が所定の位置からずれ,絞り込めなくなる.開放測光のファインダーでは気付かない.絞り環も動くし露出計も作動するが,撮影時に絞り込まれないため,露出が大きく外れる.他のレンズでは経験したことがない症状なので,ダブルヘリコイドを持つ本レンズ固有の弱点であると考えられる
<被害>: 極度の露出オーバーになる.私は重要な調査の撮影でポジ2本をダメにし,知人は海外調査の撮影で1本ムダにした.事前の点検を怠った報いであり,それ以後は撮影前に必ず点検するようになった..
<対策>: レンズ単体の状態での絞り羽根の作動チェック,あるいは絞り込みボタンによる小絞りの作動チェックに尽きる.ただし,症状が現れても修理にかかる費用は比較的安い.
●ヘリコイドリングのグリスの固結[28年間で手持ちレンズ3本で発生]
<症状>: ヘリコイドリングのグリスが劣化し,リングがほとんど動かせないくらい硬くなる.
<被害>: 修理費は高くつくし,場合によっては修理不能となる.
<対策>: こまめに手入れし,異常があればすぐにサービスへ.
以上の弱点を頭に入れておきさえすれば,どのような場面でも決して期待を裏切らない素晴らしい道具であることを実感していただけると思います.
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